睡窟すいくつ)” の例文
ぞろぞろ立って大きな伽藍がらん睡窟すいくつへ思い思いに掻消かききえると、後は三、四人の堂衆だけが残って、喰い散らした麦煎餅むぎせんべいの欠けらを掃いたり、短檠たんけいを片づけたりしていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)