着衣ちゃくい)” の例文
彼は、先ず汽罐きかんを開けて自らの着衣ちゃくいと下駄とをその中に投入して燃やし、由蔵の部屋で由蔵の着衣をそのまま失敬して天井裏に忍び込んだのであった。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だからがたになってようやく通行人が、電気看板の上端じょうたんからのぞいている蒼白あおじろはぎや、女の着衣ちゃくいの一部や、看板の下から生首なまくびころがしでもしたかのように
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
被害者は無抵抗で即死したような訳だから、犯人の着衣ちゃくいの一部をもぎとってもいない。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
……というような着衣ちゃくいの上等な点から云いましても、またハンドバッグの中に手の切れるような十円さつで九十円もの大金があるところから考えましても、相当な家庭の婦人だと思います。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「だが、この女の身元だ。女の着衣ちゃくいを調べて見よう!」
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)