真油まゆ)” の例文
「よし、我はなんじに勝とう。」と一人がいった。それは反絵に倒された兵士の真油まゆであった。彼は立ち上ると、血のついた角髪みずらで反絵の腹をめがけて突進した。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)