“直指”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じきし33.3%
たださ33.3%
ちょくし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
禅は何らの扮飾も見ない。直指じきし人心だ。赤裸と赤裸だ。いやその赤裸すら禅にはないのだ。しかも機応自由の中に世を見つくす、世を生きぬく。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
氾濫はんらん卑湿ひしつの不愉快を避けるためには、人はいわゆる「朝日の直指たださす国、夕日の日照ひてる国」をえらばねばならなかった。しかも日本人は最初から稲を栽培する民族である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
孔生は朝廷から差遣さけんせられて地方を巡察する直指ちょくしさかろうたがために官をめさせられたが、いろいろのことに妨げられてかえることができなかった。
嬌娜 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)