“直中”の読み方と例文
読み方割合
ただなか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は今や、恐ろしい敵の直中ただなかに、たった一人ぼっちでいることを、強く意識した。
黒蜥蜴 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
何の罪咎つみとがもない身に一挺いっちょうの小刀すらも帯びぬ市民たちは、たちまち血煙立ててそこに数百人の死傷者を生じました。その阿鼻叫喚あびきょうかん直中ただなかへ、騎馬兵がさらに砂塵を挙げて吶喊とっかんしてきました。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)