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直下
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じか
ふりがな文庫
“
直下
(
じか
)” の例文
眉深
(
まぶか
)
に鳥打帽を
被
(
かぶ
)
っても、
三日月形
(
みかづきがた
)
の
廂
(
ひさし
)
では頬から下をどうする事もできないので、
直下
(
じか
)
に
射
(
い
)
りつけられる所は痛いくらいほてる。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
空はここも
海辺
(
かいへん
)
と同じように曇っていた。不規則に濃淡を乱した雲が
幾重
(
いくえ
)
にも二人の頭の上を
蔽
(
おお
)
って、日を
直下
(
じか
)
に受けるよりは蒸し熱かった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼女の顔は、
昨夕
(
ゆうべ
)
と反対に、津田の知っている平生の彼女よりも少し
紅
(
あか
)
かった。しかしそれは強い秋の光線を
直下
(
じか
)
に受ける生理作用の結果とも解釈された。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「兄さんにはかえってお前から
直下
(
じか
)
に話した方が好いかも知れないよ。なまじ、御父さんや御母さんから取次ぐと、かえって感情を害するかも知れないからね」
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それに千代子が帰って母だけになりさえすれば、彼の話は遠慮なくできるのだからとも考えた。しかし実を云うと、僕は千代子の口から
直下
(
じか
)
に高木の事を聞きたかったのである。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“直下”の意味
《名詞》
直下(ちょっか)
真下。直ぐ下。
まっすぐ下ること。
(出典:Wiktionary)
直
常用漢字
小2
部首:⽬
8画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“直下”で始まる語句
直下承当