盲鳥めくらどり)” の例文
しかも別嬪べっぴんに生れたものを、一生にたった一度、生命いのちとはつりがえの、色も恋も知らせねえで、盲鳥めくらどりを占めるように野郎の懐へ捻込ねじこんで、いや、貞女になれ、賢母になれ、良妻になれ、と云ったって
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)