盗心とうしん)” の例文
憎い奴じゃ、同じ早川の家に生れても、私は総領の身の上でありながら出家となり、又手前の兄三次郎さんじろうと云う者は、何ういう因縁か、十一二歳の頃からして盗心とうしんがあって
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
泥棒を知らなかったのを恥じさせる社会はのろわれている。盗心とうしんということを度外視すれば、うしても人間業とは考えられない。想像は自然何か特に有害な動物の上に及ぶ。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)