トップ
>
瘋癲院
>
ふうてんいん
ふりがな文庫
“
瘋癲院
(
ふうてんいん
)” の例文
彼は構わずできるだけの力を文鎮に込めて、細君の見ている前で、最愛の夫を打ち殺した。そうして狂人の名の
下
(
もと
)
に、
瘋癲院
(
ふうてんいん
)
に送られた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
孰れの家にも随分家名に障る様な家族は有る者で、公の養育院や
瘋癲院
(
ふうてんいん
)
などへは入れ兼ねる場合に医者に頼むのです。
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
さういふ事があつてのち、間もなく、此の家の主婦は縊死を遂げ、その倅は、
瘋癲院
(
ふうてんいん
)
へ送られてしまつた。
蝉:――あるミザントロープの話――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
その中で多少
理窟
(
りくつ
)
がわかって、分別のある奴はかえって邪魔になるから、
瘋癲院
(
ふうてんいん
)
というものを作って、ここへ押し込めて出られないようにするのではないかしらん。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
迷亭の記述が棒大のざれ言にもせよ、彼が
瘋癲院
(
ふうてんいん
)
中に盛名を
擅
(
ほしい
)
ままにして天道の主宰をもって
自
(
みずか
)
ら任ずるは恐らく事実であろう。こう云う自分もことによると少々ござっているかも知れない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
瘋
漢検1級
部首:⽧
14画
癲
漢検1級
部首:⽧
24画
院
常用漢字
小3
部首:⾩
10画
“瘋癲”で始まる語句
瘋癲
瘋癲病院
瘋癲者
瘋癲患者
瘋癲病
瘋癲病者
瘋癲的
瘋癲根性
瘋癲老婆