痩猿やせざる)” の例文
田舎爺いなかじじい加持かじのお水を頂いて飲んでいるところだの、蝋燭ろうそくのあがった多くの大師の像のある処の前にたたずんでみたりした。木立の中には、海軍服を着た痩猿やせざる綱渡つなわたりなどが、多くの人を集めていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)