“田舎爺”の読み方と例文
読み方割合
いなかじじい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十字軍や一九一四年の欧洲大戦のごときは世界人類の歴史の橋の袂であり、ポール・セザンヌと名づけられた一人の田舎爺いなかじじいは世界の美術史の上の橋の袂である。
田舎爺いなかじじい加持かじのお水を頂いて飲んでいるところだの、蝋燭ろうそくのあがった多くの大師の像のある処の前にたたずんでみたりした。木立の中には、海軍服を着た痩猿やせざる綱渡つなわたりなどが、多くの人を集めていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)