疵病しびやう)” の例文
「文章は無䨇也」の一句は茶山が傾倒の情を言ひ尽してゐる。傾倒の情いよ/\深くして、其疵病しびやうあきたらぬ感も愈切ならざるを得ない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
是は自叙体で、習作めいた叙法が用ゐてある。そして全くモラルが無い。反面より言へば、モオパツサンがトルストイに指擿せられたやうな疵病しびやうがある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)