“男谷下総守”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おだにしもうさのかみ60.0%
おたにしもうさのかみ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男谷下総守おだにしもうさのかみをはじめ、戸田八郎左衛門だの、伊庭いば軍兵衛だの、近藤弥之助だの、榊原健吉だの、小野(山岡)鉄太郎だのというものの品評に及ぶ。それから古人の評判にまで進む。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
剣では男谷下総守おだにしもうさのかみ、槍では高橋と並び称されて、幕末の剣雄中に、彼の槍法が断然異彩をもって他の追随ついずいをゆるさなかったのも、実に、彼自身が正直に「泥舟遺言」に云っている如く
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水戸藩の剣道指南役でもあり、塾弟子常に二百人に余り、男谷下総守おたにしもうさのかみ、斎藤弥九郎、桃井もものい春蔵、伊庭いば軍兵衛と、名声を競ったものであった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
再び道場に現われた時は藩中はおろか、天下その突きの前に立ち得るものがない。(島田虎之助に、男谷下総守おたにしもうさのかみ、それにこの大石進を加えて当時天下の三剣客という。)