“桃井”の読み方と例文
読み方割合
もものい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水戸藩の剣道指南役でもあり、塾弟子常に二百人に余り、男谷下総守おたにしもうさのかみ、斎藤弥九郎、桃井もものい春蔵、伊庭いば軍兵衛と、名声を競ったものであった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
桃井もものいや、斎藤に比ぶれば、月の前の蛍のようなものだ、はえないことおびただしいが、さて真剣と実戦に及んでみると、あれだけの胆勇ある奴はあるまい。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「あ、これは多賀六郎と申す某藩の者、以前は蜊河岸あさりがし桃井もものいの道場で、相当の腕利うでききでござりましたのに」
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)