“田舎城”の読み方と例文
読み方割合
いなかじろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……ま、ご意見もいろいろ出たが、こんどは一州一県の田舎城いなかじろみつぶすのとは、ちとわけが違う。熟慮を要そう。慎重がる」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「やあ。ようぞ遠くを。——景勝です。ごあいさつは、後として、いざ、いぶせき田舎城いなかじろながら」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呂布は、心とは反対に、再三辞退したが、玄徳は、彼の野望を満足さすべく、身を退いて、小沛の田舎城いなかじろにひき籠ってしまった。そしてしきりと憤慨する左右の者をなだめて、こういった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)