田打たうち)” の例文
我この言を聞いて思ひ見るに、こは田打たうちを春の季としたるが始めにて、後に畑打をも同じ事のやうに思ひ誤りたるならんか。連歌れんが発句ほっくにも
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
正月十一日を、田打たうち正月と呼んでいる地方は広いが、これは私には新しい流行かと思える。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
くわの夕日に光ル田打たうちかな 嘯風
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
くわと足三本洗ふ田打たうちかな
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)