産小屋さんごや)” の例文
今も現に海岸部落には、海岸に産小屋さんごやというのを建ててそこで産をする習慣の地方が、越前・駿河・遠江あたりに残っております。
けだし彼らはもと産小屋さんごやの地にいて、産婦の世話をすることを以て、生計の重なるものとしておったものらしい。
エタ源流考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
かような次第で血の穢を忌むという思想から、各村落には村外むらはずれの地に共同の産小屋さんごやを設けて、そこへ行ってお産をする習慣は、昔は各地にあった事と存じます。