“さんごや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
産小屋66.7%
三五屋33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今も現に海岸部落には、海岸に産小屋さんごやというのを建ててそこで産をする習慣の地方が、越前・駿河・遠江あたりに残っております。
けだし彼らはもと産小屋さんごやの地にいて、産婦の世話をすることを以て、生計の重なるものとしておったものらしい。
エタ源流考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
かような次第で血の穢を忌むという思想から、各村落には村外むらはずれの地に共同の産小屋さんごやを設けて、そこへ行ってお産をする習慣は、昔は各地にあった事と存じます。
長崎に来てからまだ半年も経たぬうちに、早くも一万両に余る金を貯めたのを、の夜の事を忘れぬように三五屋さんごやという家号で為替に組んで、大阪の両替屋、三輪鶴みわづるに預けていた。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)