“生蕃”の読み方と例文
読み方割合
せいばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おまえたちのうち誰でも、この場に死んだとして、今まで描いたものを後世にのこして恥じないだけの自信があるか、どうだ。生蕃せいばんどうだ。
ドモ又の死 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それから一年おくれて入校した生蕃せいばんとあだなのつく阪井巌という青年が非常な勉強をもって首席で大学にはいったことも同時に聞くがいい。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
恰も、台湾生蕃せいばんの、銃丸を惜むこと生命の如く、一丸空しく発せず、発せば必ず一人をたおすに似たり。実に、思えば思う程、男らしき釣なり。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)