生信房しょうしんぼう)” の例文
「しばらくでございました」突然、二年ぶりに、こういって角間の草庵へ顔を見せたのは、故郷ふるさと天城あまぎへもどっていた生信房しょうしんぼうであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、炎を見ると、なにかうずうずと血管がそそのかされるような眼をしているのは、生信房しょうしんぼうであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「裏方様——裏方様」あわただしく、生信房しょうしんぼうは、こういって、草庵の縁から、奥へ告げた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)