“甘黍”の読み方と例文
読み方割合
あまきび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
云い捨てると、列から後れた弾正は、駒をはやらせて、川瀬へ入れた。駒の脚から白い水が颯々さっさつと立って行く——。日吉は、甘黍あまきびかすを口に入れたまま、恍惚うっとりと見送っていた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日吉は、噛むだけ噛んだ甘黍あまきびかすを、そこらじゅうへ、行儀もなく吐きちらした。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)