甘術あまて)” の例文
だが、こいつあこちとらであいの、すなわち狸の腹鼓という甘術あまてでね。不気味でも、気障きざでも、何でも、聞く耳を立てるうちに、うかうかと釣出されずにゃいねえんだね。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)