琉金りゅうきん)” の例文
ここの親方はへッついというあたまの見本を見せておいてくれた鍛冶屋かじやさん——表に大きな船板の水槽があって、丸子や琉金りゅうきんの美事なのが沢山飼養されていた。
都下砂村の有名な金魚飼育商の秋山が蘭鋳からその雄々おおしい頭の肉瘤にくりゅうを採り、琉金りゅうきんのような体容の円美と房々ふさふさとしたを採って、頭尾二つとも完美な新種を得ようとする
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)