“りゅうきん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
琉金50.0%
竜金50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここの親方はへッついというあたまの見本を見せておいてくれた鍛冶屋かじやさん——表に大きな船板の水槽があって、丸子や琉金りゅうきんの美事なのが沢山飼養されていた。
都下砂村の有名な金魚飼育商の秋山が蘭鋳からその雄々おおしい頭の肉瘤にくりゅうを採り、琉金りゅうきんのような体容の円美と房々ふさふさとしたを採って、頭尾二つとも完美な新種を得ようとする
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
セメンの灰汁あくのぬけきるかきらないうちに、秀子は池に一杯竜金りゅうきんを放った。山田はそれを見て、その池には鯉の方がよくつくだろうと云ったことがある。
掠奪せられたる男 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
美しい竜金りゅうきんだった。逆様になって、大きな腹を水面に浮べながら、いつまでもぱくぱくやっていた。洗面器に塩水を拵えて一昼夜ばかり入れて置くと、片泳ぎが出来るくらいに元気になった。
幻の彼方 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)