“竜金”の読み方と例文
読み方割合
りゅうきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
セメンの灰汁あくのぬけきるかきらないうちに、秀子は池に一杯竜金りゅうきんを放った。山田はそれを見て、その池には鯉の方がよくつくだろうと云ったことがある。
掠奪せられたる男 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
美しい竜金りゅうきんだった。逆様になって、大きな腹を水面に浮べながら、いつまでもぱくぱくやっていた。洗面器に塩水を拵えて一昼夜ばかり入れて置くと、片泳ぎが出来るくらいに元気になった。
幻の彼方 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)