理髪屋とこや)” の例文
ゴンドラを繋ぐ、理髪屋とこやの標柱のような彩色棒の影が、水の上で、伸びたり縮んだり、千切ちぎれたり附着したりして、一日遊んでいた。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
その左隣は近ごろ開店したらしい青ペンキのにおいのプンプンする理髪屋とこやで、右隣は貧弱な荒物屋兼駄菓子屋だ。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「ジョリジョリ⁉ ああ理髪屋とこやさんだね。で、坊やはどこで生れたんだ」
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「ずいぶん掛かるだろうなあ。コレ位の造作ぞうさく理髪屋とこやを一軒開くとなると……ええ?……」
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
昨日きのう、後家さんの話をした時に急に変った理髪屋とこやの親方の悪魔づらを思い出して飛び上った。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)