王冠おうかん)” の例文
でも、あたしは、いつも、おうさまからは、王冠おうかんがどうなるだろうとか、法王ほうおうからは、かぎがどうなるだろうとか、そういうようなことばかりきかれているのですよ。
「すばらしい美人ぞろい。でもね、男はみんな、女王に恋してるの。女王は背が高くて、すらりといい姿で、真っ黒なかみのうえに、小さなきん王冠おうかんせているの」
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
その部屋では、王たちが大きな石のひつぎの中でまどろんでいるのです。その棺の上の壁には、この世における栄華えいがをあらわすもののように、一つの王冠おうかんが人目をひいています。
お姫さまをおきさきさまにして、王冠おうかんをかぶって、玉座についたのです。ただ、これは、書記長の新聞から見てきたことなんですよ。——ですから、あんまりあてにはできませんがね。