獄門台ごくもんだい)” の例文
旧字:獄門臺
畜生ちくしょう。う、うぬはよくも、おれを裏切うらぎりやがったな。一どは、なわにかかっても、このまま、獄門台ごくもんだいに命を落とすような龍巻じゃねえぞ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ、それで、矢来やらいにする竹や丸太まるたや、獄門台ごくもんだいをつくる道具どうぐをかついで、みんながさっき向こうへいったんだな」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして河原かわらはシーンとしてしまった。秋のようだ。虫でもきそうだ。獄門台ごくもんだいくぎされた三ツの首は、その月光に向かっても、睫毛まつげをふかくふさいでいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)