“猪右衛門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ししえもん50.0%
いえもん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういう触声ふれごえを立てながら、京を歩いている男があった。他ならぬ香具師やし猪右衛門ししえもんである。古道具買こどうぐかいに身をやつし、ノサノサ歩いているのである。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その民弥の苦しい心を、見抜いて現われて出たかのように、窓からヒョッコリ顔を出したのは、古道具買に身をやつした、香具師やしの親方猪右衛門ししえもんであった。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、中村孫兵次、山内猪右衛門いえもんなどの一小隊が復命に来た。これも昨日の昼から出てようやくいま帰った斥候せっこう部隊である。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)