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猅々
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ひひ
ふりがな文庫
“
猅々
(
ひひ
)” の例文
ただ深更に及んでその
啼声
(
なきごえ
)
じゃね、これを聞くと百獣
悉
(
ことごと
)
く声を潜むる。鳥が
塒
(
ねぐら
)
で騒ぐ。昔の
猅々
(
ひひ
)
じゃと云う。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小半次は自分の罪の
償
(
つぐな
)
ひに、人身御供を助けて
猅々
(
ひひ
)
を退治した氣でゐるんだらう。——が人を殺して變な細工をしたから、三輪の親分に地獄の底までも追つかけられるのだ
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
金札
(
きんさつ
)
打った
独武者
(
ひとりむしゃ
)
、羅生門よし、土蜘蛛よし、
猅々
(
ひひ
)
、狼ももって来なで、
萌黄
(
もえぎ
)
、
緋縅
(
ひおどし
)
、卯の花縅、小桜を黄に返したる年増交りに、十有余人の郎党を、象牙の
撥
(
ばち
)
に従えながら
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
素的だ、化物退治にそんな筋のがあるぜ、——血の跡を慕つて行くと、
洞穴
(
ほらあな
)
の中に、
猅々
(
ひひ
)
の
劫
(
こふ
)
を經たのが、手傷を受けて唸つて居たとね——ところが、こいつはそんな都合には行かないよ。
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
どんな事をしても、娘の清らかさは、そんな
猅々
(
ひひ
)
野郎には汚させられない。
銭形平次捕物控:266 処女神聖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
猅
部首:⽝
11画
々
3画
“猅々”で始まる語句
猅々爺
猅々親爺