狩屋建かりやだて)” の例文
こういいながら、狩屋建かりやだて奉行小屋ぶぎょうごやへはいると、かれはすぐに平服へいふくかえて、ばたへ床几しょうぎはこばせた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
堪忍かんにんをやぶって、鉄杖と鉄腕てつわんのつづくかぎり、あばれまわるのであるから、ほッたて小屋どうような狩屋建かりやだては片っぱしからぶちこわされ、召捕めしとろうとする、新手あらても新手も
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし——そのことばと一しょに、目のまえののなかへ、ひとりの試合役人しあいやくにんさかとんぼを打って灰神楽はいかぐらをあげたのを見ると、かれはけつまずきそうになって、狩屋建かりやだての小屋のうらげだしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)