“狩宿”の読み方と例文
読み方割合
かりじゅく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麓の中心にある一敷地を御仮屋おかいやという。仮屋は東国に数多い狩宿かりじゅく仮宿かりやどと同じで、領主またはその定使が来ては事務を視る処である。古くはこれを政所まどころといった。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
摂津三島の宿河原しゅくがわら、紀伊の狩宿かりじゅくなどは、シュクの名のあるのを見れば、しゅくの族がいた所だと思われますが、これらが穢多になったのは、皮を扱っていた為と存じます。
東国の仮宿かりやど狩宿かりじゅく、薩隅日の御仮屋も、領主巡視の折の休憩所の義に出でたものであるが、実は代官ばかり入部にゅうぶするから結局同じことになる。土佐などでは近い頃までこの政所を御土居と呼んでいた。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)