“犀利”の読み方と例文

読み方	割合
さいり	100.0%

さいり

日頃の俊敏な、いかにも犀利（さいり）な表情はあとかたもなく消え、恐怖悔恨にうちのめされて、ほとんど白痴そのままの顔つきをしていた。

松風の門 (新字新仮名) ／ 山本周五郎(著)

その犀利（さいり）明晳（めいせき）な難技巧征服の演奏と、マレシャル固有の神経の行き届いた冷たい美しさ、それに一種の詩が人を魅了するだろう。

名曲決定盤 (新字新仮名) ／ 野村胡堂、野村あらえびす、野村長一(著)

幸田露伴にも『枕頭山水』の名作があり、キビキビした筆致で、自然でも、人間でも、片っぱしからきめつけるような犀利（さいり）な文章を書いている。

紀行文家の群れ：――田山花袋氏―― (新字新仮名) ／ 小島烏水(著)

犀	漢検準1級 部首:⽜ 12画
利	常用漢字 小４ 部首:⼑ 7画