“物奪”の読み方と例文
読み方割合
ものと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに物奪ものとりだか、遺恨いこんだかとにかく先生を殺した奴は診察所の窓から入って、書生部屋の前を通り、書斎へ入って、背後うしろから先生を文鎮で一打ちに殺して置いて
ニッケルの文鎮 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
勿論、早速に訴え出て検視を受けたが、下手人は遺恨か喧嘩か物奪ものとりか、すぐには判らなかった。
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
殺したのは、同じ下手人らしいが、刃物の使い方に変ったところがある、——それに物奪ものとりではないし、怨みと思ったところで、若い娘が相手だから、色恋のほかにはない