“ものと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
物盗75.0%
物奪25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「その泥棒というのが、ただの物盗ものとりばかりではない、意趣返いしゅがえしに来たものと見えて、内儀さんと若い男をずいぶんこっぴどい目にわせて帰りました」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「今し方もここへ見えた、見廻り役人の話では、刀試しじゃない物盗ものとりのさむらいで、しかも、毎晩られる手口を見ると、据物斬すえものぎりの達者らしいというこった」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殺したのは、同じ下手人らしいが、刃物の使い方に変ったところがある、——それに物奪ものとりではないし、怨みと思ったところで、若い娘が相手だから、色恋のほかにはない
物奪ものとり強盗は武士の慣い)
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)