“爾前”の読み方と例文
読み方割合
にぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若しよき学生ならば観経はこの爾前にぜんの教えである。彼の中に法華を摂してはならないと非難をせらるべき筈である。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大覚世尊たいかくせそん(釈迦)が年七十二の時、法機やうやく熟して法華爾前にぜんに於ける権実ごんじつ両教の起尽を明かにするため無量義経むりやうぎきやうを説き「四十余年未顕真実みけんしんじつ」と喝破して静かに禅定ぜんじやうに入つた話は仏者の間に有名であり
毒と迷信 (新字旧仮名) / 小酒井不木(著)