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父母未生
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ふもみしょう
ふりがな文庫
“
父母未生
(
ふもみしょう
)” の例文
エレーンがランスロットに始めて逢う、この男だぞと思い詰める、やはり
父母未生
(
ふもみしょう
)
以前に受けた記憶と
情緒
(
じょうしょ
)
が、長い時間を
隔
(
へだ
)
てて脳中に再現する。二十世紀の人間は散文的である。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
余が
寂光院
(
じゃっこういん
)
の門を
潜
(
くぐ
)
って得た
情緒
(
じょうしょ
)
は、浮世を歩む年齢が逆行して
父母未生
(
ふもみしょう
)
以前に
溯
(
さかのぼ
)
ったと思うくらい、古い、
物寂
(
ものさ
)
びた、憐れの多い、捕えるほど
確
(
しか
)
とした
痕迹
(
こんせき
)
もなきまで、淡く消極的な情緒である。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
君なぞはせんだっては刑事巡査を神のごとく
敬
(
うやま
)
い、また今日は探偵をスリ泥棒に比し、まるで矛盾の
変怪
(
へんげ
)
だが、僕などは終始一貫
父母未生
(
ふもみしょう
)
以前
(
いぜん
)
からただ今に至るまで、かつて自説を変じた事のない男だ
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
未
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“父母未生”で始まる語句
父母未生以前