焦気やっき)” の例文
斯う軽く受け流されて浦原嬢は全く焦気やっきだ「オヤ、オヤ、夫では貴女はお酉を知らぬなどと白ばくれ成さるのですか」怪美人
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
……こっちがいっこう相手にしないもんだから先生焦気やっきとなりましてね、これでもか、これでもかというふうに、一日ましに法螺ほらの桁がひとつずつ上ってゆくんです。
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)