無考むかんがへ)” の例文
それそれさう云ふ無考むかんがへな、訳の解らん人に僕はくみすることは出来んと謂ふんじや。一体さうした貴方は了簡りようけんぢやからして、始に間をも棄てたんじや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
たゞもう父に死なれた口惜くやしまぎれに、今思へば無考むかんがへな話ですけれども、十五錢程買つたのですもの。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)