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火取虫
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ひとりむし
ふりがな文庫
“
火取虫
(
ひとりむし
)” の例文
火取虫
(
ひとりむし
)
が
礫
(
つぶて
)
のように顔を
掠
(
かす
)
めて飛去ったのに驚かされて、空想から覚めると、君江は牛込から小石川へかけて眼前に見渡す眺望が急に何というわけもなく懐しくなった。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
髑髏の目からは
火取虫
(
ひとりむし
)
が一つひらひらと空中へ昇って
行
(
ゆ
)
く。それから又三つ、二つ、五つ。
誘惑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
これこそわれから死を求むる、
火取虫
(
ひとりむし
)
より
愚
(
おろか
)
なる
業
(
わざ
)
なれ。
殊
(
こと
)
に
対手
(
あいて
)
は年経し大虎、其方は犬の事なれば、
縦令
(
たと
)
ひ
怎麼
(
いか
)
なる力ありとも、尋常に
噬
(
か
)
み合ふては、彼に
勝
(
かた
)
んこといと難し。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
虫
常用漢字
小1
部首:⾍
6画
“火取”で始まる語句
火取