濡土ぬれつち)” の例文
白泡のずぶずぶと、濡土ぬれつちつぶやく蟹の、やがてさらさらと穂にじて、はさみに月を招くやなど、茫然ぼうぜんとしてながめたのであった。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)