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漣漪
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れんい
ふりがな文庫
“
漣漪
(
れんい
)” の例文
から/\と引き出せば後にまた御機嫌ようの声々あまり悪からぬものなり。見返る門柳監獄の壁にかくれて流れる水に
漣漪
(
れんい
)
動く。
東上記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
模様があまり細か過ぎるので
一寸
(
ちょっと
)
見ると只不規則の
漣漪
(
れんい
)
が、
肌
(
はだ
)
に答えぬ程の微風に、数え難き
皺
(
しわ
)
を寄する如くである。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
雨催
(
あまもよい
)
の空濁江に映りて、堤下の杭に
漣漪
(
れんい
)
寄するも、
蘆荻
(
ろてき
)
の声静かなりし昔の様尋ぬるに由なく、
渡番小屋
(
わたしばんごや
)
にペンキ塗の広告看板かゝりては
簑
(
みの
)
打ち払う風流も似合うべくもあらず。
半日ある記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
何の祝宴か磯辺の水楼に紅燈山形につるして絃歌湧き、沖に上ぐる花火夕闇の空に声なし。洲崎の灯影長うして江水
漣漪
(
れんい
)
清く、電燈
煌
(
こう
)
として列車長きプラットフォームに入れば吐き出す人波。
東上記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
“漣漪”の意味
《名詞》
漣漪 (れんい)
さざなみ
(出典:Wiktionary)
漣
漢検準1級
部首:⽔
14画
漪
部首:⽔
14画
“漣”で始まる語句
漣
漣波
漣山人
漣々
漣立
漣子
漣雲
漣太夫