漁師小屋りょうしごや)” の例文
龍太郎りゅうたろう温情おんじょうをこめて、不遇ふぐうな女をなぐさめてやると、小文治こぶんじもおととしの春、まだ自分が浜名湖はまなこ漁師小屋りょうしごやにいて、母の死骸しがいをほうむる費用ひようもなく
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
川原の漁師小屋りょうしごやをのぞいても、農家の母屋おもやをたたいても、まるで夜半よなかのように声一つ聞かれない。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)