滿々なみ/\)” の例文
新字:満々
うしてるうちに、一人二人と他の水汲が集つて來たので、二人はまだ何か密々ひそ/\と語り合つてゐたが、軈て滿々なみ/\と水を汲んで擔ぎ上げた。そして、すぐ二三軒先の權作が家へ行つて
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
女は徳二郎の渡した大コツプに、滿々なみ/\と酒をついで呼吸いきもつかずに飮んだ。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)