“溢出(はみで)” の例文
古新聞で火をつけて、金網をかけました。処で、火気は当るまいが、溢出(はみで)ようが、皆引掴(ひッつか)んで頬張る気だから、二十ばかり初茸(はつたけ)を一所に載せた。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自由に揉(も)まれながら、どうだい頬辺(ほっぺた)と膝へ、道士、逸人の面を附着(くッつ)けたままで、口絵の色っぽい処を見せる、ゆうぜんが溢出(はみで)るなぞは、地獄変相、極楽、いや天国変態の図だ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
牛の並肉の朱(あか)く溢出(はみで)た処は、未来派尖鋭の動物を思わせる。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)