渡初わたりぞ)” の例文
十四日は渡初わたりぞめといって、山車、練物はみな山王のやしろに集まってここで夜を明かし、翌十五日の暁方からそろそろと練り出す。
あの象は十四日の夕方まで伝馬町の火避地ひよけちに飾ってあったんだが、渡初わたりぞめがはじまって、四人でそれを永田馬場まで担いで行った、……その時には、象の中に死体なぞは入っていなかった。