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渋紙
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しぶがみ
ふりがな文庫
“
渋紙
(
しぶがみ
)” の例文
旧字:
澁紙
骸骨を
渋紙
(
しぶがみ
)
で貼り固めてワニスで塗上げたような黒いガッチリした
凸額
(
おでこ
)
の下に、
硝子球
(
ガラスだま
)
じみたギョロギョロする眼玉が二つコビリ付いている。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
松蔵は膝に
双手
(
もろて
)
を置いたまま、ボロボロと涙をこぼすのです。日光と土とに荒らされた、
渋紙
(
しぶがみ
)
色の頬を伝わって、その涙は胸から膝小僧まで落ちるのです。
銭形平次捕物控:121 土への愛着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
おりおり
蝉
(
せみ
)
の声が向いの家の糸車の音にまじる。六日は日曜日で、石田の
処
(
ところ
)
へも暑中見舞の客が沢山来た。初め世帯を持つときに、
渋紙
(
しぶがみ
)
のようなもので
拵
(
こしら
)
えた座布団を三枚買った。
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
そこは三畳ばかりの板敷の納戸で、床板には何の変りもありませんが、隅に片寄せた
渋紙
(
しぶがみ
)
をほぐすと、往来や、庭にあったような土が、ザラザラするほど畳込んであります。
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
渋紙
(
しぶがみ
)
色の顔をした、
萎
(
しな
)
びた
爺
(
じい
)
さんである。
鶏
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
渋
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
“渋紙”で始まる語句
渋紙色
渋紙面
渋紙包
渋紙屋