清人しんひと)” の例文
しかし此両説は相悖あひもとらぬかも知れない。何故と云ふに長崎にゐた清人しんひとは来去数度に及んだ例がある。文化六年に江が初て来た時は、逸雲は猶をさなかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
春風頼惟疆しゆんぷうらいゐきやうの来り訪ふに会した。清人しんひとにして蘭軒と遊んだものには、先づ伊沢信平さんの所蔵の蘭軒文集に見えてゐる張秋琴ちやうしうきんがある。次に程赤城ていせきじやうがあり、胡兆新こてうしんがあると、歴世略伝に見えてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)