淫本いんぽん)” の例文
かくて元禄文化の華やかなる色若衆やら音曲やら猥画わいが淫本いんぽんそのままな世代が、夜は夜の灯となって燃え、昼は昼で、“世の中は金、一にも金、二にも金”と、金を追いまわすちまたの眼色で——。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)