“淋巴腺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りんぱせん80.0%
リンパせん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
医者はそれから、力を入れないで、力を入れないで、といいながら、岡田の手足の急所急所を熱心にみはじめた。どうやら身体じゅうの淋巴腺りんぱせんをつかんで見ているものらしい。
(新字新仮名) / 島木健作(著)
頸と腋下わきした淋巴腺りんぱせんが鈍く痛み出して、そっと触ってみると、いずれも固く腫れていて、それを知ったときには、私、立って居られなく、崩れるようにぺたりと坐ってしまいました。
皮膚と心 (新字新仮名) / 太宰治(著)
淋巴腺リンパせんらすとか扁桃腺へんとうせんわずらうとかして、よく高熱を出すことがあったが、そんな時に二日も三日も徹夜で看護して氷嚢ひょうのうや湿布を取り換える、と云うような仕事に、誰よりも堪えられるのは
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)